kotamanegiの取り扱い説明書

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ICPC 2023 Yokohama Regional 参加記

2023年11月25-26日に開催されたICPC 2023 Yokohama Regionalにチームkotamanegi_marunageで参加し、10完大学別順位3位・全体4位でした。 メンバーはvwxyzさん・kuhakuさん・kotamanegiで、コーチがolpheさんでした。

1日目 — リハーサル

僕は13時45分ごろに会場に着いて食事を取ったりしていました。

無事(?) 3人+1人で集合できて、受付時間内に会場に入ることができました。 リハーサルについて、Dをバグらせながらも、なんとか無事全問題をACすることができました。 リハーサル後は筑波大のチームGoodBye2023と一緒にサイゼリヤで食事を取っていました。

2日目 — コンテスト本番

チームメンバー(僕含む)は朝が弱いのでギリギリまで会場入りできませんでした。 記憶では9時ちょうど着ぐらいだったと思います。

コンテスト

戦略は、

  • kotamanegi: PCのセットアップとA問題のFA狙い
  • vwxyz: Bがインタラクティブ以外なら担当、そうでなければC問題以降を見る
  • kuhaku: Bがインタラクティブなら担当、そうでなければC問題以降を見る

でした。 結果としてはCを除く全問題ACの10完で、ある程度うまく戦略がはまったのではないかなと思います。

以下は記憶から掘り起こしてきた時系列情報です。

  • 0:00 問題とログイン用パスワードの封筒をうまく破ることに失敗。10秒程度のロス。
  • 0:08 FAは逃したものの、A問題を順当にAC。 vwxyzさんがB問題を書き始める。
  • 0:25 Bのサンプルが合わず、僕が読んですぐ解法が思い浮かんだD問題を実装しはじめる。
  • 0:40 DをAC。kuhakuさんにFを実装してもらい、その間に僕はB問題を考えていた。
  • 0:50 FをAC。僕がB問題を実装することに。
  • 0:58 BをAC。この時に10位前後で、阪大代表としてのプレッシャーが襲ってくる。とりあえず僕がK問題を、他の2人でE問題を解くことに。
  • 1:24 EをAC。僕がK問題を実装して、その間に2人でGとH問題の解法を考えてもらう。
  • 2:16 苦戦しながらKをAC。僕がG問題を読んだら5分ぐらいで解法が思い浮かび、そのまま実装。
  • 2:46 GをAC。H問題がフローということでライブラリ写経したり、解法のバグ直しなどを始める。
  • 3:52 HをAC。上位と比べて1完差があり、厳しい気持ちに。IとJを読み始める。
  • 4:10前後 J問題の解法(解説スライドのAC2)を思いつく。実行時間に関する証明ができていなかったのでvwxyzさんに止められたが、PCが空いているのでとりあえず実装することに。
  • 4:32 JをAC。最後にIに着手して、凸包の天啓が降る。
  • 4:50前後 サンプルが合うが、提出してみるとREで落ちてしまう。細かいところを変えて提出を繰り返す。
  • 4:58 IをAC。ラストスパートということで半分運任せの提出を繰り返しており、ふと採点結果欄を見たらACしていたので喜びを分かち合うよりも通っていた事に呆然となっていた。

5年の振り返り

B1から阪大の選手として5年間出場し続け、とうとう今年最後の年になりました。 最近は阪大内で活発に活動する競プロerが増えてきたのもあり、戦い続けるか悩んでいました。 本業の研究は勿論ですが6月から未踏ターゲットのPJが始動し、さらにAA社のアルバイトも入ったため練習時間を確保する事が困難になるのは明らかでした。 更にコーチを誰にお願いするか等の悩みもあり、「競プロにがっつり向き合う時間もないのだし、かつての先輩方のように後続の支援に回る事が自分の使命になるんだろうな」と思いつつ、選手として燃え尽きたいという気持ちとの板挟みになっていました。

5年間でのYokohama Regionalでの成績は初年度から21位→4位→4位→8位となっていました。そして今回の凍結前の順位は8位だったと思います。 凍結後の1時間でIとJの両方を通すことができたのは、5年間煮詰めた執念によるものだったのかもしれません。

結局全体での順位はまた4位でしたが、大学別では3位だったので初めて表彰台にのぼりメダルを受け取るという経験ができました。 競技終了2分前のブザービートACがなければあり得なかった展開だっただけにその現実を頭が受け入れていなくて挙動不審になっていたし、今となっては非常に恥ずかしいです。 まさか阪大が3位で表彰を受ける未来がくるとは想像できなかったもので…。

もう一つのハイライトとして、今年ついに阪大から3チームYokohama Regionalへの進出を決めることができました。

阪大からの国内予選の通過チーム数は5年間で1チーム→1チーム→2チーム→2チームと、通過チーム数が伸びていき今年ついに3チーム輩出することができました。 これはひとえに選手みなさんの努力と、阪大競プロ部RAINBOUに尽力いただいた方々・ICPCという場を設けてくださった方々・陰で支えてくださった皆様によるものだと思います。交流でもたくさんの方とお話しできて楽しかったです。本当にありがとうございました。





↑物理好きさんごめんね~🤣



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未踏ターゲットというIPA事業の支援を受けて、競プロライクに楽しく量子コンピュータの利用方法を学べるサービスを開発しています。 競プロ Advent Calendar 2023 - Adventar にも12月13日に寄稿する予定なのでよろしくお願いします。